【チャンク編】
------ インターネットなどで調べると、シャドウイング練習を取り入れている学
校が増えているようです。やはり、英語は徹底して聞くことから始まるの
でしょうか?
yumi 英語は日本の漢字などと違って、音になって意味が形成されるわけですか
ら、やはり聞くことが大事ですね。シャドウイングの良いところは、徹底
して英語の音・リズムを真似るところです。しかも、話される英語はどん
どん流れていくわけですから、ものすごい集中力が必要です。その集中力
が、どんどん頭を英語モードにしていくわけです。
------ さらに、次のステップとして、文法を含めた英語の語順の問題があります。
私は個人的には、まず、英語のチャンクを作れるようになることが大事だ
と思い、何度もそのことを取り上げて来ました。
yumi そうですね。実際の会話では、チャンクをどんどん繋げていくという面も
あると思います。
「日本語を勉強している友達」なら、すぐに<my friend who studies
Japanese>というチャンクが出てきます。
「昨日買った本」なら<the book which I bought yesterday>
------ そういうチャンクがすぐ出てくるかどうかが、結構大きなポイントだと思
います。そのチャンクが出てくれば
「彼は日本語を勉強している私の友人です」と言いたいときに、すぐに
<He is my friend who studies Japanese.>という英語が出てくると
思います。
いくら、関係詞を知っていても、それがパッと出てこないのでは使えませ
んね。私は、「使える文法」が大事だとつくづく感じました。
yumi そうかもしれませんね。「私はある紳士に会った」「彼は医者であると自
己紹介した」という状況を、すぐにパッと
I met a gentleman, who introduced himself as a doctor.
と言えるようでなければ、だめですね。そういう観点から、チャンクを作
る練習をすることは、文法を使えるものにするには良い方法かもしれませ
んね。
------ ネィティヴの英語を聞いていると、自然にチャンクを作りながら話してい
ますね。
前にも触れましたが、<Those who 〜>だとか、<The reason why 〜 >
とか、主語も関係詞を使ったチャンクでどんどんつないでいますね。
yumi そうですね。関係詞、不定詞、現在分詞や過去分詞が非常に簡単に使われ
ますね。日本人は文法的にはかなり詳しく勉強していますが、それが日常
会話レベルで応用できないことが問題かもしれませんね。
------ 不定詞なんかは、非常に便利ですね。「〜すること」という名詞的なもの
は簡単に<to 動詞>で作れますね。それを主語にも目的語にもできますね。
yumi 不定詞のその用法は英英辞典では定番です。
例えば<make>の説明を見ると
1. to produce something 「何かを作ること」
2. to perform an action 「行動すること」
3. to put into a certain state, position「ある状態、位置に置くこと」
4. to become 「何かになること」
5. to force or cause a person to do something or a thing to happen
「人に何かをさせる、何かを起させること」
6 to arrive at or reach「到着する、着くこと」
7 to earn, gain, or get 「かせぐ、得ること」
------ 「有名になるということは、多くの人に知られるということです」
<To be famous is to be known to a lot of people.>
この場合も、<to be famous>と<to be known>というチャンクがポイン
トですね。
あと、いわゆる「独立不定詞」もチャンクとして覚えてしまえば、便利で
すね。会話でも頻繁に使われますし・・・
To be brief 簡単に言えば
To be exact 正確には,厳密に言うと.
To be honest 正直に言って,正直なところ.
To be precise 正確に言うと.
yumi このパターンはきりがないほどありますね。
To put it shortly 簡単に言えば
To tell the truth 本当のことをいうと
To be frank (with you) 率直に言えば
To begin with まず第一に
To make matters worse まずいことに
Needless to say 言うまでもなく
Strange to say 妙なことに
So to speak いわば
【簡単に言えば】問題はお金である
【To put it shortly】, the problem is a matter of money.
【実を言うと】彼は事業に失敗した
【To tell the truth】, he failed in his business.
【率直に言えば】あなたの意見には賛同できない
【To be frank (with you)】, I can not agree with you.
【そもそも(第一)】、それは高すぎる
【To begin with】, it is too expensive.
【その上まずいことに】大雨になった
【To make matters worse】, it began to rain heavily.
【言うまでもなく】どんな時にも嘘をついてはならない
【Needless to say】, you should not lie under any circumstances.
【妙なことに】靴が片方なくなっていた
【Strange to say】, I could not find one of my shoes.
【いわば】、 彼は赤ん坊が大人になったようなもの
【So to speak】, he is a grown-up baby.
------ このパターンを覚えるだけで、表現力が豊かになりますね。
他の不定詞の使い方も続けて見てみたいと思います。
------ 名詞を修飾する「形容詞用法」も、覚えれば便利ですね。
yumi <Please give me time to think about it.>などもそうですが、
<名詞+to+動詞>は、日常会話でもよく使われますね。
これは、語順と共に覚えてしまったほうがいいですね。
------ 先に結論を言って、あとに説明を加えるという英語のパターンですね。
<I have something ・・・to do.>
「私は何かある・・・やることが」
<Give me something ・・・to drink.>
「何か下さい・・・・飲むものを」
<You have no right ・・・to say that.>
「あなたには権利がない・・・そんなことを言う」
yumi 英語で考えながら話すと、まさにそんな感じですね。
------ 日本語の語順を一回離れて、こういう英語の語順の回路を頭に作るしかな
いと思います。
<His answer left something ・・・to be desired.>
「彼の答えは何かを残した・・・足りないものを」
<His answer left nothing ・・・to be desired.>
「彼の答えは何も残さなかった・・・足りないものを」(申し分ない)
<There is no way ・・・to save this situation.>
「方法はない・・・この状況を救う」
yumi 皆さんは、例文を一生懸命覚えていると思うのですが、例文と同じことを
言う状況が来るのはかなりまれなことです。
ですから、大事なことは、応用できるまで練習して、その表現を自分のも
のにすることです。
------ 表現を自分のものにするためには、どのような方法がありますか?
yumi 私の個人的な意見ですけど、地道なようですが、ノートを作ることが大事
だと思います。通訳をしている人の多くが、常にノートに単語や表現をメ
モしています。自分の知らない単語に出会うと、それを完全に暗記するま
で、用法も含めて徹底して調べる人もいます。
私の場合は、単語をノートに書き込む時、かならず文章ごと写して、その
単語だけでなく、使い方も同時に理解できるようにしています。そして、
時々それを読み返して、応用する練習もします。
------ なるほど、通訳の方は実は陰で大変な苦労をしているんですね。
英会話学校でも、授業だけ受けて、それで終わっておる人は伸びないよう
です。やはり、勉強ですから、予習と復習をしっかりやっている人が確実
に伸びていますね。
yumi 苦労して覚えた単語や表現は簡単には忘れません。もちろん、単語の覚え
方などは、人によってやり方が違いますから、自分に合うやり方で覚えて
ください。大事なことは繰り返し・反復することです。
------ ポイントは応用と繰り返しですね。応用すること自体、繰り返しになると
も言えますね。
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