------ 前回までは、主語を中心に聞いてきましたが、今回は、動詞について、
お聞きしたいと思います。
yumi 私の経験から言うと、英語は動詞で決まります。もちろん、主語も大事
ですが、使う動詞によって、文型が決まってきます。
英語の典型は<主語+動詞+目的語>の「第三文型」ですが、英語の感
覚ですと、動詞と目的語は一体化しています。
ですから、他動詞を学ぶときは、常に目的語と一緒にして覚えたほうが
良いと思います。
------ たしかに、そうですね。以前、バイリンガルの友人に話を聞いた時に、
彼は動詞を聞けば、次にどういう種類の単語が来るか予想できると、言
っていました。
yumi 動詞の種類によって、目的語が重なったり、補語が来たりするわけです
が、実際には、文型を意識しているわけではなくて、「この動詞はこう
使う」というパターン化されて記憶されていると思います。
------ つまり、teachが来れば、<I teach you Japanese.>というように、
「teach+人+教えるもの」というようにパターン化されているというこ
とですね。
yumi 日本語でもそうですね。私たちは文型など気にせず、経験から、この単
語はこう使うと理解しています。
ただ、英語と日本語では文法が大幅に違いますので、文法を学んだ方が
より早く英語の構造を理解できるということです。
ですが、大事なことは、とにかく英語を使い回すことです。
------ 私も実感しているのは、受身の勉強=聞く・読むだけをしていても、い
ざ話す時には英語が出て来ないですね。いわゆる受信型で、理解はでき
るけど、こちらから発信できない・・・・
yumi いわゆる日常会話は、決まった言い方が多いですので、慣れれば何とか
なるんですが、通訳は会議であるとか、スピーチなどが主ですから、き
ちんと英語で論理的に説明しなければならないので大変です。
------ 駐在員もそういう場合があります。日常会話は何とかなりますが、実際
に問題になるのは会議やスピーチです。
yumi これはやはり、きちんと訓練しなければだめです。帰国子女でも、日常
会話は自由ですが、それではきちんとスピーチできるかとういうと、そ
れは別な話です。日本語でもそうですね。
------ 話はもどりますが、動詞を使いこなすにはどうしたらいいですか?
yumi まずは、<主語+動詞+〜>のリズムに乗ることです。
◆状態を表す=keep、stay、remain(〜のまま)など
「為替相場はそのままの状態」
The exchange rates remain stable.
◆変化を表す=become、grow、turn
「顔色を変えた」
He turned pale.
◆知覚動詞=look、appear、feel、see、sound
「妙な話ですが・・・」
It may sound strange,
◆要望をあらわす=like, want, need
「資金が必要です」
We need funds.
◆目的語が2つになる場合
「(誰か)に(何か)を〜する」=give、hand、pass、show、teach、tell
「状況をありのままに話して」
Tell us exactly what happened.
◆「〜を〜の状態にする」=make, set, keep, leave
「書類にはこのままに」
Leave the papers untouched.
◆「〜が〜の状態を知覚する」=see, hear, find
「劇場に行ったら混んでいた」
I found the theater crowded.
このような感じで、動詞の性質をよく理解して、使いこなすことです。
------ そうですね。このことは私も一度、文型にわけて述べましたが、かえって
文型というより、表現のパターンで覚えたほうがいいですね。
yumi 私なんかは、こういうパターンが頭にあって、日本語を聞くと、そのパタ
ーンにあてはめているわけです。
でも、通訳は一瞬の勝負ですから、考えなくても出てくるようになるまで
訓練しなければならないわけです。
------ つまり、発信型の英語を作りあげるわけですね。
------ 前回に引き続き、動詞についてお聞きしたいと思います。
基本的な動詞だけで会話ができるという話を時々聞きますが、どうでしょ
うか?
yumi いわゆる「ベーシック単語会話」というものですね。
たしかに、日常会話は<get>などの簡単な動詞が頻繁に使われますね。
でも、それは日常会話の場合でして、自分の意見を言うという場合は、
逆に簡単な動詞を使う場合の方が難しい時もあります。
例えば、「考慮する」と言いたい場合、take in, get around to を
使うよりも consider を使う方が楽だと思います。
------ たしかに、実際に get や give などを使いこなすのは難しいですね。
少ない動詞で話すためには、その単語を使い切れなければならないわけ
ですから、かえって難しい気もします。
yumi 読書を楽しもうと思えば、やはり語彙を増やさなければならないですし
専門的な話をするためには専門用語を知らなければなりません。
ですから、通訳の場合も、仕事に合わせて専門分野を学ぶ必要がある場
合もあります。
------ 一口に英語と言っても、日常会話、ビジネス会話、スピーチなど、使わ
れる状況によって、使う英語も変わってくるということですね。
ちょっとまとめてみました。
<日本で英語を使う場合>
1、外国人を案内する
2、外国人と友人になる
3、世界会議などに出席する
4、外国人と文通する
<海外に住む場合>
5、日常生活
6、会社の同僚や友人と話す
7、仕事関係
日本にいる場合、2の場合は、日常会話を使いますが、それ以外は、ど
ちらかというと、フォーマルな英語を使う場合が多いですね。手紙や、
電子メールでも、簡単な単語だけでは済まない気もしますし。
海外にいても、5や6の場合は、日常会話を使いますが、それでも、友
人と少し突っ込んだ話をする場合は、簡単な単語だけでは済まないです。
yumi 映画やテレビドラマの内容を理解できるようになるには、やはり、日常
会話やスラングをよく理解していないとだめですが、自分の意見を述べ
る<発信型>の英語を使う場合には、論理的な英語の組みたてや、語彙
を多くしていかないと、幼稚な英語になってしまいます。
特に通訳の場合は、ある程度難しい語彙も使わなければなりませんし、
同じ単語の繰り返しは避けなければならないので、語彙が命です。
例えば、「立派な」と言う場合でも、lofty, honorable, admirable,
excellent, dignified, praiseworthy と使い分けなければなりません。
------ たしかに、語彙が増えるとそれだけ、多彩な表現ができますね。
「素晴らしい」というと、私なんかは wonderful しか出てきませんが
ネィティヴは excelent, marvelous, great, terrific, amazing,
と色んな単語を使いますね。
では、<発信型>の英語をモノにするにはどうしたら良いですか?
yumi 日本語でもそうですね。私たちは文型など気にせず、経験から、この単
語はこう使うと理解しています。
ただ、英語と日本語では文法が大幅に違いますので、文法を学んだ方が
より早く英語の構造を理解できるということです。
ですが、大事なことは、とにかく英語を使い回すことです。
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